20年休業し復活後に豪雨で壊滅的被害‥それでも諦めない東鶴酒造の復活劇

約20年もの休業から復活

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酒蔵さんぽ
広島在住 ただの酒好きです。家飲みを最高な時間に!をモットーに 酒蔵をさんぽして、生産者さんの想いや、美味しいお酒を共有...

酒蔵さんぽ。今回は佐賀県多久市東多久町大字別府3625-1にある「東鶴酒造」(あづまつるしゅぞう)さんを散歩しました。

江戸時代末期に創業し、地元に根差した酒造りを行ってきましたが、日本酒需要低迷などの、あおりを受け、平成元年から、約20年間も休業することになったそうです。

そんな廃業寸前だった蔵を2009年に復活させたのが、6代目蔵元である「野中保斉」(のなかやすなり)氏。蔵元自らが杜氏になる事で、新たなスタートを切りました。

こだわったのが「良質な水」深さ10mだった井戸を100mまで掘り下げ、多久市(たくし)の山々から流れ込む伏流水で、柔らかくスッキリした味わいの、良質な軟水を汲み上げることに成功しました。

作り手の顔が見える酒

元々は「日本酒が苦手だった」という6代目。しかし、同じ佐賀県の酒蔵に見学に行き、純米酒を飲んで、その美味しさに衝撃を受け、

東京での研修や山口県での修行を経て、東鶴酒造を復活させました。家族経営で、家族との絆を大切にし、酒造りには歴史ある古い道具と、現代の道具を合わせて使用し、

先人の想いを昇華させながら「作り手の顔が見える酒」を造り続けることで、生産量を増やし、徐々に、そして着実に蔵を軌道に乗せていくことに成功しました。

九州北部豪雨で壊滅的…

復活から、やっと軌道に乗ってきた2019年。新たな試練が東鶴酒造を襲います。

2019年九州北部豪雨の被害にあったのです…蔵全体が膝下まで浸水する壊滅的な被害。そんな中でも前を向き、地域の方々、同業者の方、クラウドファンディングなどの支援によって

再復活を遂げることとなります。諦めてもおかしくないような状況から、それでも諦めずに蔵を存続させたことも凄いですし、

それだけ地域に愛され、応援したいという方が多くいた。そんな素敵な酒蔵だったからこそ復活できたんじゃないかと思いますし、これからも東鶴酒造の活躍に期待したくなりますよね。

東鶴 純米生 Spring Sun

綺麗でお洒落な直売所では、試飲はできませんが、日本酒を購入することができます。私が購入したのが

「東鶴 純米生 Spring Sun」

「春陽」(しゅんよう)というお米を使い、大粒で低タンパク。タンパク質の摂取制限が必要な、慢性腎不全患者の食事療法に利用されているそうで、

この低タンパクで大粒のお米が、アミノ酸、雑味の少ない淡麗なお酒を造る事にも適しているとも言われているそうです。

「プシュッ」と弾けるガス感と、フレッシュな香り。強めの酸味と甘みの調和は、まるで白ワインのようにも感じ、春を感じさせる爽やかな味わいです。

個人的には、梅酒のような酸味のニュアンスも、若干感じた、これまで飲んできた日本酒とも少し違う新しい味わいで、とても美味しかったです。

東鶴酒造さん。是非散歩してみてください。

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