江田島銘醸「特別警備隊 同期の桜」

海上自衛隊との繋がり

酒蔵さんぽ。今回は広島県江田島市江田島町中央2丁目27番1号にあります「江田島銘醸」(えたじまめいじょう)さんを散歩しました。

「海上自衛隊第術科学校」の近くに位置し、江田島町に海軍兵学校が移転してきたことがきっかけで、元々は宮大工だった初代が「海軍御用酒」として、酒造会社をスタートさせることになります。

同期の桜

代表銘柄である「同期の桜」(どうきのさくら)は軍歌としても有名ですよね。この歌のルーツは「戦友の唄(二輪の桜)」という曲の替え歌と言われていて、

現代までに色々な歌詞が追加されたり、複数のバージョンが存在したり、数々のアーティストがカバーしたりなど、歌い継がれてきています。

軍歌として悲しい歌というだけではなく、読売巨人軍がリーグ優勝した際に「巨人の桜」として替え歌が歌われたという逸話も残っていたり、様々な解釈が存在する歌なんだと思いました。

江田島銘醸でも「人と人を繋げる酒」同期の桜を通して素敵な出会いや絆を深める力になれたらという意味を込めて酒造りをこなっているそうです。

試飲ができます(無料)

直売所では無料で試飲をさせてもらえます。どうぞ。自由に試飲してくださいと言ってもらえ、準備されているカップに自分で注いで試飲をします。

試飲の種類も多く、全体的にしっかりと米の味を感じることができる酒が多いという印象でした。全て常温で置いてあるので

温度によって味わいが変わってくるのかなとも思います。常温(冷や)で飲んだ場合、そのお酒の本来の味わいがよく分かるとも言われているので

しっかりと米の旨味を強く感じることができる美味しい酒ばかりでした。熱燗にしたらどんなだろう?冷やしたら、また違った表情を見せてくれるのかな?

なんて考えながら試飲するのも楽しいですよね。

特別警備隊 同期の桜

購入したのは「特別警備隊 同期の桜」です。

特別警備隊は江田島にしかない海上自衛隊の部隊で、江田島銘醸は江田島に1つしかない造り酒屋。お互い唯一の存在であり、

お互いの魅力が詰まった酒になっているとのことでした。タイプとして分けるならクラシックな日本酒だと思います。

米の旨味と酸味の中に少しの渋みのアクセントが良くキレが良い。でも、やっぱり米の味わいがとても強く出ているように感じました。

現在ではフレーバーな日本酒が好まれる傾向にあるなか、江田島銘醸の酒は「米本来の旨みを酒に込める」という強いこだわりを持って造られています。

時間をかけて丁寧に米の旨味を出した奥深い味わいを是非体感してもらいたいです。江田島銘醸。是非散歩してみてください。

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