林酒造「三谷春 純米吟醸」

広島県最南端の酒蔵

酒蔵さんぽ。今回は広島県呉市倉橋町11777にあります「林酒造」(はやししゅぞう)さんを散歩しました。

広島県の最南端に位置し、散歩する場合は車で行くことが必須になると思います。

残念ながら曇り空ですが、晴れた日は綺麗で穏やかな瀬戸内海を横目にドライブしながら蔵へ向かうのも良いかと思いますし、蔵に行くまでの細い道も風情があって素敵なんです。

どうです?ちょっとジブリっぽくないですか?猫の細道と似た雰囲気があって素敵な場所でした。坂のない尾道といった感じですかね。

酒蔵へ行くまでのワクワク感も散歩の醍醐味ですし、蔵がある町の景色や雰囲気も感じれるのが個人的にはおすすめポイントです。

三谷春

林酒造は「三谷春」(みたにはる)を代表銘柄とし、明治時代に第1回全国清酒品評会優等賞第2位を受賞した後、この酒を三谷春と名付けたそうです。

現在では「1人の杜氏」が200年前とほとんど同じ製法で「1ヶ月半」かけて年間「5000本」しか造らない少量生産の貴重な酒となっております。

生産量が少ないから貴重なのか?と言えば違うと思います。林酒造の三谷春が貴重と言われるのには大きな理由があるんです。

数々の賞を受賞する技術力

三谷春は多くの賞を受賞しており「広島県清酒品評会」純米大吟醸が全体の1位を獲得。大吟醸 千本錦の部で3連覇の快挙を成し遂げました。

「広島国税局鑑評会」でも部門全てで「金賞」を受賞し「純米酒部門」では「1位」を獲得しております。

杜氏1人で造られる少量生産というだけではなく、確かな技術力も認められ、三谷春の酒は貴重だと言われるんですね。

数量限定の純米吟醸

購入したのは数量限定販売「三谷春 純米吟醸」です。こちらは広島県産の「萌えいぶき」という酒米を使って造られた酒になります。

                    【萌えいぶき】
温暖化の影響で酒米の品質などが低下していることが問題となっており高温にも耐性のある酒米の開発が求められ100通りの組み合わせの中から「改良雄町」と多収で高温熟性に優れる「なつほのか」を親とする「萌えいぶき」が品種登録された。

こちらの純米吟醸酒も令和6年広島国税局清酒鑑評会にて、中国地方にある酒造会社から出品された188点の中から、特に香味の調和に優れたものとして評価され、優等賞を受賞しました。

とてもフルーティーな良い香りと、マスカットや、熟したメロンのような甘さがあり、甘さの余韻も続きます。

トロリとした飲み口は濃厚で滑らか。口いっぱいに広がる至福の甘さを体感できます。個人的には甘さと香りを強く感じますが、

甘ったるさはなくて、バランス良く酸味とアルコール感も感じます。ほんと美味しくて、すぐ無くなりました(笑)

散歩して直売所で購入すると「1割引き」で三谷春を買うことができます。林酒造。是非散歩してみてください。

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