大分県日田市豆田町


酒蔵さんぽ。今回は大分県日田市豆田町6-31にあります「クンチョウ酒造」さんを散歩しました。
九州の、ほぼ真ん中に位置する日田市(ひたし)に蔵があり、盆地になっていて冬はかなり寒くなるので酒造りに適した環境になっています。
また、豆田町(まめだまち)は江戸時代の城下町として栄えた「天領」(てんりょう)と呼ばれ、城下町の風景を色濃く残す場所として多くの観光客が訪れています。
水郷日田


酒造りにおいて米はよそから仕入れられても「水」は仕入れることができません。クンチョウ酒造がある日田は自然豊かな場所で
「水郷日田」(すいきょうひた)として知られています。この呼び名は、日田が山に囲まれ、豊かな水に恵まれていることに由来しています。
また、水郷という言葉は「清らかな水も山も人情も清らかである」と、とある文人が賞賛したことに由来すると言われています。
そんな豊かで、清らかなミネラルたっぷりの水を使って造られる日本酒を求めて、私が散歩した日も多くの方が来店されていました。
広い直売所




直売所は広くて日本酒のラインナップも豊富。海外からこられる方も多いとの事で、この日も大型バスが停まっていて、海外のお客さんが多かったです。


日本酒は勿論、九州といえばの焼酎も沢山の種類がありました。私はあんまり焼酎を飲まないのですが、これだけ色々あると試したくなりますよね。



酒以外の商品も豊富で絶対にお土産には困らないであろう充実したラインナップで、どれを買おうか迷ってしまいました。
酒蔵資料館




1826年に建てられた酒造の2階を酒蔵資料館として開放。
酒造りの工程や、どんな道具を使って酒造りを行っていたのかを知ることができる貴重な資料館になります。ほんと見所満載ですよね。
クンチョウ酒造は、一番古い蔵が1702年に建てられ、敷地内にある5棟全ての蔵が建築当時のまま300年前の姿を今でも残しているんです。
蔵は現在でも酒造りに使用されているとのことに驚きと、しっかりと丁寧に手入れをしていないと、歴史あるものは残っていかないので
これからも、伝統を守り続けてもらいたいなと感じましたし、強く尊敬しました。
試飲できます(無料)

酒蔵資料館を見た後は、試飲カウンターで無料試飲をすることもできます。
カウンターには、2種類置いてくれているんですが、気になる商品があれば、それも試飲させてもらえ、子供にも甘酒を出してもらい、とても喜んでいました。ありがとうございます。
試飲した「クリア」は、まさに名前の通り、アッサリとしてクリアな酒。アルコールも12%と低めなので、熱い夏にゴクゴクと飲んでしまうであろう夏酒でした。
ひやおろしは、しっかりとクラシックで、アルコール感や、ピリッと舌の痺れるような刺激がたまらない商品で、ちょびちょび飲みたくなりますね。
しぼりたて 生原酒

購入したのは「薫長 しぼりたて 生原酒」です。
こちらは「本醸造酒」で、私は純米酒ではない生原酒を飲んだことがなかったため、気になって購入しました。
香りは、あまり感じませんが、口に含んだ時のフレッシュ感が、まさに生酒。アルコール18%の強力なパンチ力も魅力的で、
正直、本醸造酒に関して、日本酒ビギナーな私は、醸造アルコールというものに、ややネガティブな印象があったのですが、
この低価格帯で、こんな美味しい日本酒になるんだ。とビックリしました。やっぱり自分で試してみないと分からないことってありますよね。
見所満載のクンチョウ酒造。是非散歩してみてください。

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