酒づくりは人づくり


酒蔵さんぽ。今回は大分県玖珠郡九重町大字右田3364番地にあります「八鹿酒造」(やつしかしゅぞう)さんを散歩しました。
明治元年創業。伝統を守りながらも新しい流れを取り入れる酒造りへの夢や情熱、技術と全ての思いが一滴に込められています。
妥協を許さない信念は代々受け継がれており、その信念は酒のように熟成されて、理想の酒造りへと近づき、
美しい酒造りは、美しい心づくりである。という精神の元、理想の酒造りを求めて、これからも受け継がれていくのだと思いました。
「九重」という町


酒蔵のある「九重町」(ここのえまち)は、大自然に囲まれた、酒造りにピッタリの環境とのことで、
「九重”夢”温泉郷」(ここのえゆめおんせんきょう)と言われ、とても多くの温泉があり、泉質も異なります。
滝や渓谷(けいこく)などの美しい水も豊富で、蔵の敷地内には、岩盤を貫く深さ「250m」もある井戸が掘られ、この澄み切った地下水が使われています。
豊かな大自然は四季折々の姿を見せてくれ、その中でも冬は氷点下にもなる地域で、この凍てつく寒さこそが、美味しい酒を育てるようです。
豊富な試飲




なんと試飲できる商品は「12種類」しかも驚きなのが、これ全部無料です…
日本酒だけではなく、焼酎まで試飲することができます。私達は日本酒のみ試飲させていただきましたが、ここには出ていない
「にごり酒」と居酒屋でぬる燗として飲んだ普通酒「笑門」まで試飲させてもらいました。すみません。
とてもサービス精神に溢れ、対応してくれた直売所の方も、色々なお話しをしてくれて、とても居心地の良い空間で楽しめました。



笑門 八鹿

今回は購入した商品が少し多いので、良かったらもう少しお付き合いください。
まずは居酒屋で飲んでみて、これは熱燗で飲みたいなと思い購入しました「笑門 八鹿」です。
こちらは「普通酒」になるんですが、自然の旨さと味わいが特徴の、いつでも安心して飲める酒。という事で、個人的な感想は
旨味をしっかり感じ、刺々しい嫌なアルコール感を感じない、とても飲みやすい酒。温めることで米の旨味が更に強くなるんですが、
しつこさが無くて、スルスルと飲めてしまいます。これは毎日飲みたい常備酒になること間違いなしです。私のおすすめの飲み方は熱燗です。


温度帯って好みですよね?私は熱めの50度から60度くらいが好みではありますが、是非自分の好きな温度帯を探してみてください。
八鹿 にごり酒

次に紹介するのは「にごり酒」です。
湯布院の旅館で飲んだんですが、これが美味しくて。しっかりと冷やして、口に含むと、トロリとしっかりした甘みを強く感じ、
米の粒々とした食感も心地良く、糖類は無添加のため、自然の甘さで飲みやすいですし、甘さを中和してくれる乳酸菌飲料のような酸っぱさ。
このバランスがとても良いため、ついつい飲み過ぎてしまいます。甘酒好きは是非試してください。
八鹿特別純米(緑)

続きまして「八鹿特別純米(緑)」です。
香りは控えめで、酸味と渋みのバランスが良く、ビターで少しの甘みを感じる。サッパリとした飲み口。私が見て感じた九重町のように、
綺麗な自然の恵みを感じる透き通った味わい。それでいて、後からしっかりとした辛味や渋みなどが、サッパリさせすぎない、
存在感をプラスした旨さになっているのではと感じました。
八鹿 特別純米 WHITE BOTTLE 2025

最後に紹介するのは「八鹿 特別純米(緑)WHITE BOTTLE 2025ver.」です。
こちらは数量限定商品となっており、アルコールは12%と低めで、白麹を使用したことで、甘くてジューシーな果実のような味わいになっていて、
しっかりとした甘さの中に、白麹が発生させるクエン酸の酸味とのバランスが絶妙で、とっても旨い酒です。フレッシュな飲み心地で、
アルコールキツさも感じないので、とても飲みやすいと思います。ちょっと日本酒興味あるかな?って方にお勧めしたい商品です。
ちなみに、ちょっと知ったかぶりのような感想になりましたが「白麹 日本酒」で検索したら、白麹を使った日本酒はこういった特徴がある。
とGoogle先生が教えてくれたので、まさに、それにピッタリ当てはまった味わいだったので、ちょっと知ったかぶりしました。
終わりに

こちらは、5000円以上買ったらランダムで当たるハズレ無しのクジで当たった「かぼすリキュール」です。そのまま飲んでもいいですし、
焼酎やビールに少し入れるだけで、爽やかなかぼす風味が加わって美味しかったですよ。八鹿酒造を散歩して、まず対応してもらった直売所の方々が
とても親切丁寧で、色々なお話しも聞けましたし、とても雰囲気の良い場所でした。是非散歩してみてください。

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