日本一の大杉玉

酒蔵さんぽ。今回は山口県岩国市御庄5丁目101-1にあります「村重酒造」(むらしげしゅぞう)さんを散歩しました。
まず目に入るのは「日本一の杉玉」と言われる大きな杉玉(すぎだま)です。直径は「5m」もあり、酒蔵の場所がとても分かりやすかったです。
ついつい記念写真を撮りたくなるくらいインパクトのある大杉玉でした。敷地内にある駐車場も広くて停めやすいので、是非立ち寄ってみてください。
佐々木小次郎と岩国

村重酒造の仕込み水には、錦川(にしきがわ)の伏流水(ふくりゅうすい)が使われており、蔵内にある井戸を「巌流井戸」(がんりゅういど)と名付けたそうです。
錦川は昔、川の流れが激しい事から「巌流」と呼ばれていたことが由来となっています。この巌流と言えば思い出されるのが
「宮本武蔵」と「佐々木小次郎」ではないでしょうか?佐々木小次郎は岩国出身と言われており、錦川に架かる錦帯橋の近くで、必殺の「つばめ返し」を会得したと言われています。
これには諸説あって、佐々木小次郎の出身地とされる場所は岩国の他にも多数存在しております。有力な場所はありますが、
ちょっと謎に包まれているほうがロマンがあって良いんじゃないでしょうか?って私は思うので、ここでは詳しくは触れません。
硬水と軟水の融合

仕込み水には「錦川」の「超軟水」と蔵近くにある石灰岩の地層から湧き出る井戸水「硬水」を酒に応じて使い分けているとのこと。
この違った仕込み水を融合させることで、酒造りの幅が広がっています。
村重酒造の近くにある井戸は、浄土真宗本願寺派「宗覚寺」の境内にあった井戸で、「観音井戸」と呼ばれ地元の人に大切にされているそうです。
人が途切れない 水汲み場

村重酒造では「水汲み場」があり、美味しい天然水を無料で持ち帰ることができます。
この水汲み場が大人気で、私が散歩中は、人が途切れることなく、水を求めて足を運んでいました。どんな水なのか気になるので
次回散歩した時は水汲み場に寄って帰ろうかなと思います。
試飲できます(有料)


直売所では有料試飲をすることができます。値段もリーズナブルなので、試飲しやすいかと思います。
メニュー表に商品の説明文もしっかりと記載されているので、試飲したい商品も選びやすくていいなと感じました。


試飲した「裏金冠黒松」は熟成された樽感のようなウッディーな味わいと、凝縮された旨味と強めの酸味を感じました。甘さも少なく、旨味で飲ませるクラシックで、美味しい仕上がりです。
「エイトノット」は、桃のような香りで、甘酸っぱくてワイン感のあるサラリとした味わいで美味しかったです。毎年違った味わいになる限定酒なので
試飲したのは2023年のものでした。2025年のエイトノットも楽しみですね。


直売所は広くて開放感があるので、ゆっくりと商品を選ぶことができますし、落ち着いて試飲もできるかと思います。

カープとのコラボ酒もありました。岩国市は二軍の本拠地球場及び、練習施設がある「由宇練習場」(ゆうれんしゅうじょう)があるので
カープとの繋がりのある場所でもあります。ここで、将来1軍で活躍する選手達が汗を流しているわけです。頑張れ若鯉達。


金冠黒松 純米酒

購入したのは「金冠黒松 純米酒」(きんかんくろまつ)です。
2025年の4月からリニューアルされた定番商品である金冠黒松の純米酒。
フレッシュな香りで、トロリとした濃厚な甘さと米の強い旨味を感じます。少し甘さの余韻が残りますが、くどさはありません。
アルコールキツさも感じないため飲みやすく、甘い日本酒が好きな私にとっては好みのタイプでした。

大きな杉玉に豊富な試飲メニューまで。見所満載の村重酒造。是非散歩してみてください。
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