酒井酒造「五(five)Blue」

錦帯橋に由来

酒蔵さんぽ。今回は山口県岩国市中津町1丁目1-31にあります「酒井酒造」(さかいしゅぞう)さんを散歩しました。

岩国市と言えば「錦帯橋」(きんたいきょう)が有名ですよね。日本を代表する木造橋です。「流れない橋を」という切なる願いから造られた錦帯橋。

酒井酒造の手がける「五橋」(ごきょう)は、錦帯橋の優美さを願い「心と心の架け橋に」との思いを込めて命名されたそうです。

米・水への強いこだわり

「酒屋はもっと米を知れ」が蔵元の口ぐせだそうで、契約栽培だけではなく、平成27年より農業生産法人「五橋農纏」(ごきょうのうてん)を立ち上げ

社員自らが米作りを行い、使用する米は全て「山口県産米」とのことでした。酒造りは米作りからと言いますし、正にそれを体現している蔵となります。

五橋の仕込み水は、山口県最大の清流「錦川」(にしきがわ)の水を使用しており、その水は「超軟水」と表現され、硬度は「1.6」

この1.6がどれ程のものなのかは分かりません…

深さ10m・30m・40mの「3本の井戸」から汲み上げられて五橋は仕込まれています。多分この深さにも何か意味があるんでしょうね。知ってる方がいたら教えてください。

五(five)とは?

酒井酒造では季節限定で発売される「6種類」の酒があります。その名も「五(five)」

何故「6(six)]じゃないんだろうか?という疑問が浮かんだので聞いてきました。

五は五橋の五を取り「草書体」(そうしょたい)にし、元々は5種類だったことからファイブと名付けられたそうです。

試飲できます(無料)

試飲は無料でさせていただきました。ありがとうございます。まずはファイブシリーズの中で通年購入できる「イエロー」「レッド」を紹介します。

イエローは、一般的に焼酎の仕込みで使われている「白糀」(しろこうじ)を使用した純米酒で、白糀を使うことで発生するクエン酸が、

酢っぱ甘くて飲みやすいです。アルコールキツさも感じず、スイスイと軽やかな飲み口の美味しい酒でした。

レッドは超辛口とのことで、確かにキリっとした飲み口ではありますが、クラシックさは無く、とても飲みやすい辛口でした。

嫌な苦みや酸味もなくアルコールキツさも無い。これは辛口入門にもピッタリじゃないでしょうか?しかも暑い夏にはスイスイ飲めちゃうやつです。

日本酒入門はこれを推したい

試飲させてもらった「Mizuchi」の3種類は、日本酒入門に激推ししたい商品です。酒は好きだけど日本酒はちょっと苦手かも?ってそこのあなた!!

是非Mizuchiを飲んでみてください。きっと日本酒の固定概念が変わると思います。私もそれくらいの衝撃でした。

共通しているのは低アルコールということです。「青」はアルコール度数が「5%」とアルコール感は、ほとんど感じません。

とても甘くて、フルーティーな酸味を感じ、良い意味でジュースのような飲みやすさを感じました。とても上品で濃厚なシャンメリーという感じでしょうか。

決して安っぽい意味ではなく、それくらいの飲みやすさと甘さを感じました。ただシャンメリーにはない奥深さと旨味を体感できると思います。

「黄色」はアルコールは「8%」で柑橘系の甘酸っぱさにシュワっとした発泡感が心地良く、サッパリとした飲み口で、

アルコールキツさも無い為、サラサラと飲めてしまいます。暑い時期にもピッタリですよ。

「緑」は個人的に1番好みでした。こちらもアルコールは「5%」甘いワインのような甘酸っぱさがあるんですが、圧倒的に飲みやすいですね。

この3種類全てに共通しているのは、日本酒らしくない甘さと、アルコールを感じさせないことでしょうか。本当に飲みやすいし、これが日本酒なのか?と、

凄く挑戦的なことをされているなと感じました。是非試してください。伝統も大事ですが新しいチャレンジをする蔵って応援したくなりますよね。

五(five)Blue

沢山試飲をさせてもらい、私が購入したのが「五」(five)Blue季節限定の商品となります。

香りはフレッシュで優しめ。口に含むと、しっかりとした甘さと、柑橘系の酸味を感じます。この甘酸っぱさが爽やかで、ラムネのような味わいと

シュワっとした爽快感を感じ、暑い時期に、ついつい飲み過ぎしまう旨い酒です。生酒ですが、アルコールのキツさも感じないため

とても飲みやすいですし、個人的には甘さを強めに感じるのが好みです。岩国は広島からも近いので、また散歩させてもらいます。

接客してくださった蔵人の方も、とっても感じ良くて、素晴らしい対応をしていただきましたし、商品の説明も丁寧で分かりやすかったです。

また素敵な酒蔵と出会えました。酒井酒造。是非散歩してみてください。

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