永山本家酒造場「貴 純米本生 スパークリング」

転換期となった5代目の存在

酒蔵さんぽ。今回は山口県宇部市大字車地138番地にあります「永山本家酒造場」(ながやまほんけしゅぞうじょう)さんを散歩しました。

1888年(明治21年)に創立され、日本酒離れなど多くの困難を乗り越え、大きな転換期となったのが2001年に家督を継ぐために蔵に入った「5代目」の存在です。

広島の醸造研究所で杜氏になる勉強をしていた5代目。その時出会ったのが広島の「酒商山田」さんで

酒商山田は「日本の酒類」の販売と商品開発に特化した会社です。酒造りだけではなく、マーケットなど販売に関することも学ばれたそうです。

私も広島に数店舗ある酒商山田さんで日本酒を購入することがあるのですが、とにかくラインナップが豊富で、毎回知らない日本酒を見つけては、今度この酒蔵も散歩したいな~って思っています。

日本酒とワイン

醸造研究所にて「米とワイン」について学んだ5代目。ワインを詳しく学ぶことで、純米酒の可能性を確信したと言われています。

仲間とワインを持ち寄って試飲を繰り返すという日常を送り、醸造酒として確固たる地位を築いているワインを学ぶことで

日本酒の酒造りへと昇華させていく。素人の私には理解することは難しいですが、日本酒のみに目を向けるのではなく広い視野を持って酒造りをしているんだというのが伝わってきました。

1階 直売所 2階 カフェ

1階が直売所となっており2階はカフェ「フタマタセコーヒー」として営業しています。カフェではドリンクやスイーツがあり、

カフェの一角で「日本酒の試飲」も有料ですることができます。カフェでは酒粕を使ったスイーツや季節限定のドリンクなども販売されているので是非チェックしてください。

残念ながら私が散歩した日は定休日でした…最近行ったら定休日の場所が多いんですよね。最初から調べていけよって話しですけど(笑)

試飲できます(有料)

カフェが定休日でも直売所が営業していれば1階でも試飲することができます。1種類「100円」で試飲をさせてもらいました。商品によって値段は違います。

「貴 純米吟醸雄町50」を試飲させてもらったんですが、香りは控え目ではあるのですが、口に含んだ時のガツンと濃い米の香りと旨味が印象的で

とてもキレが良くスッと消えていくんです。あれ?さっき結構ガツンと存在感あったよな?ってもう1口飲んでみるんですが、やっぱりガツンとくるものがある。だけど、キレの良さによって後に引かない。

サッパリとした後口で、潔さみたいなものを感じるんですが、ただのサッパリ感ではなく、新しい旨味と酸味のインパクトを感じる美味しい酒でした。

貴 純米本生 スパークリング

購入したのは「貴 純米本生 スパークリング」です。

私は生酒が大好きでして、散歩した日の生酒は、こちらだけとのことで購入しました。スパークリングの生酒って多分飲んだことなかったのでワクワクしながら開封。

しかし私は大きな過ちを犯してしまった…生酒で炭酸…考えれば分かるはずだったのに、一気に開封してしまい、溢れ出る酒…ごめんなさい…

あー勿体ないことをしてしまった。皆様はスパークリングや発泡生酒を開ける際、少しずつ開けては戻してを繰り返して、炭酸が落ち着くのを待ってください。

きめ細やかな泡がプチプチと弾け、これってスパークリングワインですか?と勘違いしてしまうほど綺麗な泡でした。

生酒ならではのフレッシュな香りで、やや酸味の効いた乳酸飲料系でしょうか。口に含んだ時の炭酸の刺激と爽快感は格別で、味わいは「ドライ」甘くないんです。

口の中でシュワシュワと心地よく跳ねるガス感と一緒にキレ良く引いていく味わいに、少し酸味の効いた控え目な甘みは夏にピッタリですね。

暑い時期だと、ついつい飲み過ぎてしまうかもしれません。薄にごりなんで、もっと甘い感じなのかなと思ってましたが

良い意味で期待を裏切られた感じがあって良かったです。ドライで爽快感ある、とても美味しいスパークリングでした。

永山本家酒造場。是非散歩してみてください。

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