祝島 もう一つの故郷

酒蔵さんぽ。今回は山口県岩国市今津町三丁目18-9にあります「八百新酒造」(やおしんしゅぞう)さんを散歩しました。
八百新酒造にとって「祝島」(いわいしま)は「もう一つの故郷」とされています。周囲約12キロメートルの島で「万葉集」にも登場し、
「神霊の鎮まり給う島」(しんれいのしずまりたまうしま)として崇められてきた島です。

八百新酒造では、祝島から海を渡ってやってくる杜氏や蔵人たちが担っていたらしく、1年の半分、島で漁をし、冬半分を蔵で酒造りを行っていたそうです。
祝島では、代々酒造りの伝統が受け継がれていたらしいのですが、何故この島に酒造りが伝承されていたのかということは謎に包まれています。
なんかロマンがあっていいですよね。
純米酒へのこだわり

代表銘柄である「雁木」(がんぎ)のラインナップは純米酒しかありません。米という素材の可能性を最大限引き出し、出来上がった酒を濾過することもしない。
搾りあがった時点で加工を必要としない完成度に仕上げることを自らに課しているとのことでした。
全球ストレート勝負!炎のストッパー「津田 恒実」(つだ つねみ)のような信念を感じましたね。ちなみにカープファンです(笑)
試飲はできない


直売所での試飲はできません。初めて雁木を飲むという方は、自分の直感を信じて酒を選びましょう。そんな時に嬉しいのが
「300ml」ミニボトルの存在です。酒蔵さんぽと言っておきながら、全然ネットでも、お気に入りの日本酒を購入する私(笑)
まずはお試しで買ってみて、自分の好みをお取り寄せしたり、また散歩したり、とにかく自分なりに、日本酒を楽しめればいいと思っています。
雁木 ノ壱 NOICHI

購入したのは「雁木 ノ壱 純米無濾過生原酒」です。
雁木の定番商品の一つで、初めて世に出した雁木と言われています。とっても美味しいですね。しっかりとした米の甘さと旨味。
最後の締めとして飲みたくなってしまう魅力的な旨味。絶対に追加購入したい商品になりました。
無濾過生原酒なので、ガツンとしたアルコール感がありながらも、それが満足度に繋がっているように感じました。
雁木 スパークリング

もう1本紹介「雁木 スパークリング 純米発泡にごり」です。
開封要注意ですが、丁寧な開け方が書いた紙をくれるので、読みながら開封すれば事故は防げます。

華やかで、強いガスが爽快です。酒の自然発酵でできた炭酸とのことで、こんなにもきめ細やかで強い炭酸が自然に発生するなんて凄いな~と感じました。
しっかりとした甘さを感じますが、少し酸味も効いていて、夏にグビグビと飲めてしまいます。アッサリと思いきや、しっかりとしたアルコール感も
後から付いてくるため、物足りなさも感じません。とっても美味しい季節限定酒になりますので、試してみてください。
錦帯橋など観光地にも近い八百新酒造。是非散歩してみてくださいね。
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